レーサーではなくドライバーになら、何歳からでもなれる

あなたがもし、年齢を理由に英語学習に躊躇しているとしたら、1つ想像してほしいことがあります。

日本には現在、どれぐらいの数のドライバー、つまり車の運転のできる人がいるか、ご存知でしょうか?

警察庁が発表している平成23年版の『運転免許統計』※ によると、運転免許証の所有者はのべ8100万人以上。
重複を除き「第一種中型」だけで見ても、6700万人以上います。
実に、日本の人口2人に1人という数です。

この人たちのほとんどは、子供の頃からドライビングテクニックを学んでいたのではありません。
30代・40代から自動車教習所に通い始めて免許を取る人も沢山います。
車で近所のお店まで買い物に行く場合に、免許を取った年齢が運転技術上問題になることは、まずありません。

仮にあなたがレーサーになりたいのなら、アラフォーから始めて実現するのは難しいかも知れません。
でも、普段は近所まで、たまに遠出をするぐらいの、自分の行動範囲内でのドライバーになら、何歳からでもなれます。
そしてそれは英語学習にも当てはめることができます。

「英語の勉強と車の運転は違うよ。一緒にしないで!」と思う人もいるかも知れませんが、この二つはとてもよく似ています。


以下に、共通点を3つ記載します。

1.始める前は難しく感じる

運転免許証を取得する前は、なぜ時速60Kmのスピードで何十台もの車が連なって走り、物にぶつかることなく適切にカーブを曲がり、各々が行きたい場所に到着できるのか、果たして自分にもできるだろうかと、難しく感じるものです。
自動車学校でも思うように課題をクリアできず苦労した人も、少なくないと思います。
英語も同じで、帰国子女等の若い頃から英語を使う環境にある、もしくは何か特別な教育を受けた人でなければ英語はできるようにならないと思いがちです。


2.基礎パターンの繰り返しと、自分への応用で習得できる

ですが実際には、自動車学校ではほとんどの人が何度か失敗をしながらも無事に卒業し、その後車を自由に運転できるようになります。
車の運転には、運動神経も偏差値も年齢も関係ありません。
英語でも、全く同じことが言えます。
基礎パターンを繰り返して体に覚え込ませ、自分が使うコースに応用していくことで技術が磨かれて、使えるようになっていきます。
車の運転にも、英語にも、特別な能力は必要ないということです。


3.技能と学科の両方が必要

車を運転するためには、ハンドルとアクセルとブレーキを操作する技能と、道路標識等のルールを知識として学ぶ学科と、両方の習得が必要です。
英語も同じで、口を使って話す、指を使って書く、耳を使って聴く、目を使って読む、という技能と、文法ルールや語彙等をこつこつ勉強する学科をバランスよく組み合わせることで使えるようになります。



このコンテンツの中では便宜上、「学習」「勉強」という表現をしていますが、本当は英語を身につけることは「勉強」というよりも、「練習」と表現した方が適しています。

私自身、英語学習を 続けていく中で、そう実感することが何度もありました。英語を上達させる過程は、車の運転やスポーツ、楽器や歌を上達させる課程と同じです。

学生時代の科目としての英語は、国語・数学・理科・社会と同じ括りでしたが、実用的な英語として捉えると、むしろ体育・音楽・図工・技術・家庭科に近い側面があります。

ドライバーとして車の運転をするための免許は、A級もB級もなく、取得した年齢や運転経験に関わらず、同じ車種なら同じ種類です。
スピードや難しいカーブ の曲がり方を競う場面はありません。
大切なのは、周りの車や歩行者のことを充分思いやり、譲り合いながら、自分の曲がりたいところで曲がり、見たい景色を見て、行きたい場所にたどり着くことです。

ぜひ、人生を便利で豊かなものにするための"英語"を安全運転で走らせて、快適なドライブを楽しみましょう。


【この頁のまとめ】
●英語と習得過程の似ている自動車運転者の数は、日本人口の約半数!
●英語に年齢は関係ない!
●英語に特別な才能は必要ない!


※参考資料:警察庁『運転免許統計』平成23年版



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