英語を始める年齢として、アラフォーが適していると言える5つの根拠

私は36歳の時に英語学習を開始しました。
その年齢で開始する時点では、正直戸惑いもありました。
英語ができるようになるには、子供の頃から習ったり、遅くとも十代・二十代で留学したりしないといけないと思っていたからです。

ですが、実際に始めてみると、年齢は不利にならないことがわかってきました。
それどころか、その年齢から始めた方が有利と思えることすら出てきました。

尚、アラフォー(40歳前後)というのは私の場合の一例に過ぎず、実際には20代でも30代でも50代でも60代でも、「もう遅いんじゃないかな」と思っている年齢と捉えてください。

以下に、英語を始める年齢として、アラフォーが適していると言える5つの根拠を記載します。


1 動機がはっきりしている人が多いから、具体的な英語力を身に付けやすい

英語は継続さえすれば身につけられます。
継続するためには、動機がとても大事です。
一般的には、若い頃は新しいことに興味を持ち、どんどんチャレンジする人が多いですが、歳を重ねるごとに徐々にそんな人が少なくなっていきます。
それにも関わらず、アラフォーから英語学習を始めようと思った人には、何か「これだ!」という動機があったはずです。
若い年齢の場合、周りから「英語はできたほうがいいよ」と言われてなんとなく始める人もいるかも知れません。
この時点で、若くないあなたが強烈な動機を持ってスタートしていれば、それを持たない若い人より有利です。
勿論、それを持っている若い人は、同じく有利です。

以下に、とても参考になる記事を2つ紹介させていただきます。

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・「成人してからでも、発音とアクセントは除いて、非常に高度なレベルにまで英語の技能を身に付けることはできる」
(Hide’s English for Life Blog掲載の、名城大学Paul Wicking先生の論文より)

・「どの年齢でも外国語の習得は充分に可能だ」
(exciteニュース(女性セブン)掲載の、ホンマでっかTV出演の澤口俊之氏の見解より)

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あなたが使いたい英語を身につける上で、年齢は関係ありません。
「本当に英語をやりたい!やるぞ!」と決めた時が、一番の始め時です。
それが人によっては5歳だったり15歳だったり、30歳だったりするのです。

なので、あなたがもし今の年齢まで英語を身につけて来なかったとしても、「もっと若い頃にやっとけばよかった」などと、今までの自分を責める必要は全くありません。
今始めて、続けさえすれば、それで大丈夫です。
仮に若い頃に始めていても、今あなたが持っている「これだ!やるぞ!」という動機がその頃になければ、きっと英語は身についていません。

逆に言うと、その頃に強烈な動機がなかったから、今の年齢から英語を始めようとしている。
今ならその動機がある。
だから、過去のことを後悔する理由は全くなく、むしろ今の年齢がいい、というわけです。


2 キャリアが既にあるから、話すべき内容、集めるべき情報がある

私は、英語学習を始める前は、英語を話せる人は特別な人で、英語さえ話せれば、どんな英語業務もできると勘違いしていました。
実際に英語学習を始めてみてようやく、そんなことはないと気づきました。

「英語を身に付ける」「英語を話せる」という基準は、人それぞれです。
自分の基準を持つためには、自分が英語をどう使うか、会話であれば何について話したいか、読むのであればどんな情報がほしいか、仕事で使うとしたら何ができるようになればいいか、今の年齢なら具体的に考えられるはずです。

当然のことですが、英語を話すには「内容」が必要です。
英語書籍を読むにも、全てのジャンルを読みこなす必要はなく、自分に必要なものを選べばいい。
そう考えると、回り道をせずに目標を明確化しやすいのが、アラフォーの英語学習だと言えます。

英語を仕事に活かすという点でも、メリットがあります。この年齢だと、仕事である程度のキャリアがあります。
「自分の仕事はこれ」というものが既にあるので、あとはそこに英語だけを足せばいい、ということになります。
「英語が先か、仕事が先か」だけの違いです。
若い人は、キャリアをこれから作らなければいけません。そのキャリアを、アラフォーのあなたは既に持っています。
仕事の手法や業界の知識など、英語で話すのに困らない内容も、実は沢山持っています。


3 経験が多いから、話すネタに困らないし人の話を聴ける

英語を使っていろんな話をしようとした際に、当たり前ですが、日本語で話せないことを英語だと流暢に話せるということはありません。

この年齢の人たちは、楽しいことも大変なことも色々経験してきていますので、引き出しが沢山あります。
自分の経験でなくても、友人から聞いた話、TVで観たことなどを含めると、ネタは無限にあります。
中高生時代から数えても、25年位の豊富なストックがあるわけです。

もう1つ大事なのは、会話はあくまでも相手の話を聴いて、気持ちや立場を理解して、共感し合って成り立つということです。
そのため、年齢を重ね、自分とは違う意見や環境の人の話をちゃんと聴けることは、英語でコミュニケーションを取る際にとても有利に働きます。

話すネタが沢山あり、人の話をちゃんと聴けると、英会話のレッスンでもフル稼働で英会話ができます。
たくさん話してたくさん聴き取ることは、英語習得を加速させます。メールのやり取りも同様です。
なので、アラフォーは英語学習開始に最適、というわけです。


4 時間がないから、集中しやすい

英語学習には1500時間以上の投資が必要と言われていますが、40歳前後のあなたは、仕事や育児や家事などに、とても忙しいはずです。
ただでさえ、年々「1年間」の期間は年々短く感じるようになります。
だったら不利じゃない?と思われそうですが、逆です。

時間がないからこそ、隙間時間を見つけ、集中する時間を決め、英語学習を続けやすくなります。
時間がたっぷりあったり、納期が決められていないと、逆にできなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。

前述の「1500時間」という目安は、あくまでも「しっかり集中して1500時間」と考えた方が妥当です。
時間数も大事ですが、英語を体に覚え込ませるためには、集中する必要があります。
時間というのは「そもそもない」もので、時間がすぐに過ぎてしまうことを痛切にわかっているアラフォー世代は、この点でも有利です。

更に、あなたが仕事や家事や育児で多忙な日々の中で身につけた「時間管理術」も、そのまま英語学習に応用することができます。


5 本気で始める同世代が少ないから、チャンスが多い

『残念な人の英語勉強法』(幻冬舎・山崎将志氏著, Mr. Dean R. Rogers著)に、「大人が本気を出して、子供には負けるはずがない」と書かれています。
「そのとおり!」と、とても勇気がわきました。

ところが、周りを見渡してみると、「本気を出す大人」があまりいないことに気づきます。
英語学習以外でも、新しいことに本気を出すのを避ける大人が、年齢を重ねるとともに増えてきます。
そして、だからこそチャンスが多いというわけです。

実際、私の職場の中で、アラフォーから英語を本気で始めた人は、私だけです(これを書いている2012年5月時点)。
例えばこの年齢の管理職や専門職は、それだけである程度評価されますので、わざわざ英語を始めようと思う人は多くあありません。
だからこそ、そこに英語をプラスすることは強みになります。

今の年齢まで英語を身につけてこなかった人は、代わりに他のものに時間を投資してきたはずです。
今までに経験してきたあなたの話は、他人からするととても面白いものです。
文化や習慣の異なる英語圏の人たちからすると尚更です。

また、この年代だと、子供には「英語は必要だよ」と言うのに、自分では改めてやらない人が多いです。
でも、それだと子供はなぜ英語が必要かわからないし、楽しく続けられるのか疑問です。
だから私は自分の子供の前で「あー早くオンライン英会話受けたい!めっちゃ楽しい!」と、率先して学び、巻き込んでいくつもりです。


5つの根拠は以上になります。

おじさんやおばさんが、大人になってから身につけたとわかる発音で堂々と、街中で英語をどんどん話す姿を想像すると、わくわくします。
さらに20年30年して、例えばバスツアー等でシルバー世代の日本人が外国人観光客に英語で話しまくってガイドさんや他の日本人客を驚かせて、「自分たちも英語をやろう」と思わせることができたら、最高ですね。


【この頁のまとめ】
●大人になってからでも英語は習得できると、専門家の先生も言っている!
●アラフォーから英語を始めるメリットもある!
●動機、キャリア、経験、集中、本気の5つを忘れずに!




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