TOEICとオンライン英会話を同時にやる理由

このブログのタイトルにあるとおり、僕は「TOEICでスコアを上げること」と、「英語を話すこと」の、両方をできるようになりたいと思っていました。
そこで、英語の勉強を始めてすぐにTOEIC公開テストに申し込み、その結果が出てすぐにオンライン英会話(レアジョブ)に入会しました。

一般的には、TOEICの勉強に専念した方が短期間でスコアアップできると言われていて、これには僕も同意します。
ですが、僕はTOEICとオンライン英会話を並行してやりました。
いえ、その方法でしかできなかったというのが本当のところです。
どうしてでしょうか?

当初僕が目標にしていたTOEICのスコアは、860点以上です。
30代後半という年齢から、割と現実を理解した上で勉強を始めましたので、860点以上を取るには、どれだけ頑張っても半年はかかるだろうと思っていました。
もしくは、もっとめちゃめちゃ頑張って、三ヶ月という驚異的な短期間で取れたと夢想してみましょう。

が、それは僕には無理です。
半年はおろか、三ヶ月間でもTOEICに向けた勉強ばかりを一日に何時間もすることなんてできなかったので、スコアの目標達成どころか、英語学習自体を続けられなくなっていたはずです。


次に、オンライン英会話を同時に始めるメリットです。
まずは、とにかく楽しいということです。
「聴く」「読む」「書く」「話す」という英語の四技能のうち、話すのが一番楽しいです。
お喋り好きでも社交的でもない僕ですら、そうです。
もちろん人によって好みは分かれますので、英語のビジネス書を読むのが何より好きだという人もいれば、洋画の台詞を聴くのが一番よという人もいますが、日本に「英作文スクール」や「英読書スクール」、「英視聴スクール」なんてあまり聞かないのに対して、高い授業料を払ってでも通いたくなる「英会話スクール」の数はWikipediaに掲載されているだけでも130校以上もあることからも、英会話の人気ぶりはうかがえます。

こんなに楽しいことを、後回しにするのはもったいないです。
楽しいから続けられる。いたってシンプルな理由です。

次に、オンライン英会話を始めると、自分の英語力のなさを思い知ります。
「せっかく先生と仲良くなって楽しいのに、わからないことだらけで悔しい!」という気持ちになります。
「この人の言うことをもっと理解したい、自分の英語をもっと伝えたい」と思える相手を作ることは、英語学習の大きなモチベーションになり、スキルを飛躍的に向上させます。

「それなら、英会話だけやればいいじゃない?」と言われそうですので、なぜTOEICもやった方がいいのかも書きますね。
英会話で主に鍛えられるのはアウトプットです。
実際にはレッスン中に先生の言葉を聴いたり英文を読んだりというインプットも行うのですが、それだけでは全然量が足りません。
英語のインプットを蓄積して基礎力をつけるのに、TOEICはもってこいです。

また、アウトプットは自分の得意なことを発することで、英語の基礎のどこかに穴があったり、苦手な箇所があっても、なんとか凌ぐことができます。
でも、本来コミュニケーションでより大事なのは、「相手の気持ちと言葉を理解すること」、つまり「聴く」ことと「読む」ことです。
相手にこちらの語彙不足や文法間違いをカバーする負担をかけたり、聴き取れずに何度も言い直させるとしたら、いくら自分の言いたいことを流暢に話したり書けたりしても、対等なコミュニケーションは成立していませんよね。


ここまで、TOEICとレアジョブを同時に、と書いてきましたが、TOEICの本番前(一ヶ月半ぐらい前から)はTOEICの勉強に力を入れ、レアジョブを休会することもありました。
そしてTOEICが終わると、会話を身につけることに力を入れて、というように、交互にサイクルを回していました。
同じペース配分だと、TOEIC860点越え(勉強開始後1年4ヶ月)や900点越え(勉強開始後2年2ヶ月)までに、もっともっと時間がかかっていたはずです。
このさじ加減については、その時々の目標を意識しながらコントロールするのがお勧めです。

TOEICでのインプットと、オンライン英会話でのアウトプット。
この二つにバランスよく取り組むと、それぞれの結果に相乗効果が表れる上に、勉強にメリハリがついて飽きにくくなり、継続しやすくなります。

TOEICの受験者数は2011年度に227万人に達しましたし、現在生徒数が10万人規模にまで増加したオンライン英会話もここ数年で更に普及するでしょう。
この両方を活用することが当たり前になれば、「TOEICでスコアを取れても話せないと意味がない」というのは、時代遅れな言葉になるかも知れませんね。


【この頁のまとめ】
●オンライン英会話は楽しいし、「もっと伝えたい」という相手を作れる!
TOEICではインプットの蓄積と基礎作りができる!
●サイクルをコントロールしてバランスよく取り組むのがお勧め!


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